2009/09/27

Nonsuch Island

一昨日の金曜日は,授業の代わりにNonsuch Islandって島に連れてってもらえることに.




Nonsuch Islandは自然保護区になっていて,一般には上陸できませんが今回はお勉強ということで上陸.




船で40分くらい走って到着です.





島までの途中には,こんな家住みたいなぁというような,海まで2秒みたいな家とかあります.








ハリケーンの時は怖くてやってられなさそうですが...











他には大きな穴のあいた岩壁も.






バミューダの地質はほとんどがサンゴなどが元になった石灰岩(鍾乳洞とかと同じ)で,火山性の岩に比べると波などで簡単に削れてしまいます.









変わったところでは一度隆起だかして地層が変形したやつの上に,また堆積したようなのもありました.






地学には疎いので正確な言葉かは知りませんが...





下半分は層が斜めに走っているのに対して,上の方は水平方向.












と,船の上からの風景を楽しんだようなことを言っていますが,前日イギリス人の誕生日会に誘われて3時まで飲んでいたため,実際は二日酔いでほとんどねていました.












そうこうしていると島に到着.








船は浜から200mくらい沖に停泊して,そこからは各自泳いで島まで渡ります.




舞鶴の島陰実習みたい.










島に渡るとJP(BIOSの研究者)が先導しながら説明してくれます.











それによると,Bermudaには400年くらい前にヨーロッパ人が入植したんだけれど,その影響で生態系は大きく変わったそうな.









その結果,絶滅してしまった鳥で有名なドードーのように,動くのがとろいバミューダにしかいない鳥(Kahaoo)がまったくいなくなってしまったんだとか.






それで,これはいかんってことでバミューダにある100以上の島を研究者が探しまわったら,このNonsuch Islandに少し生き残ってたんだとか.






そういうことで,この島は保護区にしましょう,植生も元々のものにしてやれば個体群が回復するのでは,という運びになったそう.






今では,昔のバミューダの植生になったことで色んな生物が豊富になったとか.






で,どんな植生かというと,こんなジャングルみたいなところ.












基本的に自然のままなので倒木も.











これはHarricane spider.






バミューダのハリケーンに適応するように,低いところに巣を張るそうな.





中にはえらい高いところに巣をはるおバカさんもいましたが.










これまたバミューダのクモ(名前は失念).







なんかのキャラクターで出てきそう.



ちなみに,頭は下向きです.










名前はわからないけどキノコ.












これはLong tailっていうこれまた数を減らしている海鳥用の人工巣穴.










Long tailの繁殖地は50~100mくらいの断崖絶壁.








下には見るからにでかそうなアジ系の魚の群れ.



竿もないので指をくわえて見ているしかありません.








とりあえずみんなで記念撮影.






崖のすぐ横で跳ねる女の子達.








島には沈船も.


100年くらい前に沈んだんだとか.





潜ってみると,Gray Snapper Lutjanus griseus (フエダイの仲間,以下名前の後の斜字は学名)が大量に.

沈船の中へ入っていく魚たち.

そんな感じで最初の浜に戻って,みんなでシュノーケリング.

岩礁帯ではサンゴ,サンゴ,サンゴ,魚,魚,魚です.
まずは各種サンゴ.

お次は魚.
Rainbow Parrotfish Scarus guacamaia のオス.


1mくらいとでかいです.




Parrotfish(ブダイの仲間)のほとんどは,はじめメスで大きくなるにつれてオスに性転換し,それと対応するように色も変わっていきます.

右下の頭が青いやつとParrotfishにくっついているのはBluehead Thalassoma bifasciatumでベラの仲間.

ベラの仲間もブダイと同じく性転換し,青いのがオス,黒っぽいのがメスです.




これまたRainbow Parrotfish.



近寄ってきた個体にたいして威嚇しています.

Parrot(オウム)の名前の通り凄い歯をしています.





ただ,この歯は魚に噛みつくためではなく,サンゴなど固いものをバリバリ噛み砕くためにあります.




バミューダの砂浜の砂の多くはParrotfishが噛み砕いたサンゴでまかなわれているとか.












これは別のParrotfish,Stoplight Parrotfhish Sparisoma virideのオス.








砂浜に横たわりながらサンゴを食べていました.













これはStoplight Parrotfhishのメス.








上のと比べて色の違いがわかるかと.










このStoplight Parrotfhishは怪我をしたのか背鰭の一部が損傷していました.










Queen Parrotfish Scarus vetulaのメス.







オスはStoplight Parrotfishのような鮮やかな青色です.











Blue Parrotfish Scarus coecoeruleusの群れ.











Spanish Hogfish Bodianus rufus(ベラの仲間).






水族館でしか見たことがなかったので,少し感激.












Bermuda Bream(タイの仲間).








Bermudaではどこに行っても見ます.







Blue Tang Acanthurus coeruleus(ニザダイの仲間).




この仲間は英語ではSurgeonfishと言いますが,由来は尾鰭の付け根にするどい棘(この魚では黄色いところ)があって,外科医(Surgeon)が手術で使うメスのようによく切れるからとか.






Smooth Trunkfish Lactophrys riqueter(ハコフグの仲間).





ハコフグって何っていう人は,さかなクンがいつもかぶっている妙ちきりんな帽子を思い出して下さい.


さかなクンに言わせると,あれはミナミハコフグらしい.



ギョギョ~~です.



さかなクンもそうですが,この魚もとても変わっていて,鎧のようなものをまとっています.




たまたま砂浜にハコフグ(同種のものかは不明)の外骨格が転がっていたのですが,いかにも固そう.







敵から身を守る鎧も人間にはかないません.


九州とかでは,まるのまま火にくべるところがあるそうな.


鎧があるおかげで,アルミホイルに包まなくても,鎧包み焼きという感じで美味しく焼けるんだとか.


味噌をちょいと入れると,美味しいみたいです.




Palometa Trachinotus goodei(アジの仲間).




Gafftopsail PampanoとかLongfin Pampanoなどとも言われるそう.

日本にいるマルコバンとかと似ています.

他の魚は岸際の岩礁帯にあるサンゴの周りにいるのに対して,この魚は珍しく砂のところにいる種類です.




最後はヒトHomo sapiens













とにかく楽しい1日でした.

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