2010/05/24

ちょいとお待ちを

Bermuda滞在も残すところ,あと2日.

この2週間あまりの間に,最後の発表やら,卒業式やら,帰国前の観光やらで忙しくてブログが書けていません.


帰国したらまとめて書こうと思うので,少々お待ちを.
最後の数日は島中を観光して,きれいな写真を沢山とってきたので,ブログ更新を生温かい目で見守って下さい.


*この記事は帰国後にちゃんと書いたら消します.

2010/05/11

North Rockでダイビング

前の日記でもちらっとふれたように,この間の土曜日はダイビングに行ってきました.


Bermudaはダイビングで有名なところなので是非とも,と思いつつもなかなか潜れなかった中,やっとチャンスが.

今回のダイビングはBIOS主催で,ボートからの1ダイブ.

お値段はなんと20ドル.
むちゃくちゃ安いです.

BCやレギュなどの機材は指導教官に借りることができたし,タンク代も含まれているので,ほんとうに20ドルぽっきり.


行ったところは,North Rockという,Bermudaでも有名なダイビングポイント.
North Rockは名前の通りBermudaの主な島々の北側に位置しています.


先に飛び込んだイギリス人の女の子が,暖かい!,というので,ほんまかいなと思いながら飛び込むと,

全然,暖かくない!

いや,寒くはないんだけど,口が裂けても暖かいとは言えない水温.
多分,20℃ちょっとだろうか.

イギリスは夏でも水温が20℃くらいだったりするから,感覚が狂ってるから次からイギリス人の言うことは信じない様にしよう.



水面から海底を見てみると,水がすごい綺麗.

透明度15mはあっただろうか.



砂の上の波の模様がきれいである.



久しぶりに潜るので,大丈夫かなと思っていると,いきなりピンチ!

BCの空気を全部抜いても全く沈まない!!

こっちはkgじゃなくて,lbでウェイトの重さを示すのだけれど,良く分からず適当に持ってきたのがいけなかった.

しょうがないから,ジャックナイフして5mくらいまで潜ることに.
5mくらいまでいくと,水圧もあって,BCに空気なし状態でほぼ中性浮力かちょっと浮き気味な感じ.

そのせいで,常に潜る方向に泳がなければならず,無駄にエアーと体力を使うことになってしまった.


それでも,目の前に広がる景色は圧巻.
岸辺でシュノーケリングしているだけでは見ることの出来なかった生物に沢山遭遇.


サンゴと魚達.




真ん中の綺麗な魚はBarred Hamlet Hypoplectrus puella
奥にいるのはStriped Parrotfish Scarus isertiのメス.




遠目に見た時に,ハナハゼに似ている,と思って近寄ったら,口とか鰭とか色んなところが全然違った,Sand Tilefish Malacanthus plumieri



Sand Tilefishは,キツネアマダイ科というアマダイと同じグループの魚です.
食べるところはあまり多くはなさそうですが.


遠くて種までは分からなかったけれど,Gray Snapper Lutjanus griseusもしくはDog Snapper Lutjanus jocuの群れ.



50-60cm程度ある個体ばかりで,なかなかの迫力.


これはSmooth Trunkfish Lactophrys triqueter



さかなクンの頭の上にのっているのと同じ,ハコフグの仲間です.


チョウチョウウオ2連発.

Spotfin Butterflyfish Chaetodon ocellatus




Foureye Butterflyfish Chaetodon capistratus




普段,BIOSの波止で魚が釣れない時に私の相手をしてくれる,彼もいました.

エソの仲間のSand Diver Synodus intermedius



周りの砂がピンク色なのがわかるでしょうか?


こちらは,Bluehead Thalassoma bifasciatumのオスとクラゲ.

Blueheadはベラの仲間です.



クラゲといえばPortuguese Man o' War Physalia physalisも結構いました.
日本ではカツオノエボシと言われるやつで,相当強力な毒を持っており,死亡例もあるほどです.

くわばらくわばら.


最後は友達.

レギュ外してます.





ウェイトの単位のせいで,はじめは苦しめられましたが,下に沈んでからは楽しいダイビングでした.
滞在中にもう1度くらい潜りにいけたらなと思います.


海外で潜る際には,ウェイトの単位換算にはくれぐれもご注意を.

2010/05/09

Cinco de Mayo

金曜日はCinco de Mayoのパーティー.

Cinco de Mayoはスペイン語で5月5日を意味するのだが,メキシコ軍がフランス軍に勝利したプエブラの会戦を祝うメキシコのお祭り.

実際にはメキシコよりアメリカで盛大に祝われるそうで,アメリカ人の多いBIOSでも毎年パーティーを開くらしい.


本当は名前の通り5月5日の日本でいう子供の日にやるのだけれど,BIOSでは大人の都合で金曜日に移動されました.





パーティーではどんなことをするかといえば...



ソンブレロをかぶったりメキシコらしい恰好をして,コロナにテキーラ,マルガリータなどのメキシコのお酒を飲んだり,トルティーヤ,タコスなどのメキシコ料理を食べたり.

メキシコらしいヒゲを書いた友達もいました.




バーに行ってみると,どこで見つけてきたのか知らないけれど,でっかいコロナの置物があった.




冷蔵庫を見てみると,中身がほとんどコロナになってるし.




ふとカウンターの上に目をやると,変な溝のほられた氷が.




何これ?,と聞いてみると,Ice luge(氷のそり)というらしく,その使用法はこんな感じ.




テキーラのショットを上から流して,下で口を開けて待つというなんともバカらしくも素晴らしい品.

アメリカだけでなくイングランドでもパーティーで使うらしい.

とりあえず待っている方の唇がとんでもなく冷たくなります.





パーティーでは,BIOSの職員のJPのバンドがライブをしてくれた.




それを聞きながら,飲んだり,食べたり,踊ったり.

ちっちゃな子も最前列で参加です.




私達も踊りまくりました.





次の日にダイビングが控えていたため,私は11時半頃に後ろ髪をひかれながら退散.


最高の夜でした.

2010/05/03

出戻り

いやはや.

今日の昼にBIOSを出て,4日間の航海に出たはずなのに,その日のうちにBIOSに戻ってきてしまった.



今回の航海は,

1.環境を変えて仕事をはかどらせる
2.船の上の仕事を出来る限り覚える
3.お世話になったクルーと,最後に多くの時間を過ごす
4.大きな魚を釣る

という,4つの大きな目標を持って挑んだのでした.
特に4つ目にかける思いは強く,ルアーの針をちゃんと新品に替えて,ラインも巻きなおし,リーダーとの結合も普段はまずやらないような面倒くさいノットでやったりと準備万端でした.





なのに.

それなのに.



最初の地点で,調査に最も重要な設備の油圧システムに問題発生.

たぶんシールが痛んだのだろうけれど,中のオイルがちょびちょびと漏れだし始めました.


ちょっとなら...と思いながら,1地点目の調査をしていると,漏れ量がだんだん増えてくる.



あ~,これはあかんってなって,あえなく1地点でBIOSに向けて舵を切ることに.





まぁどうしようもないことだから,文句を言ってもしようがないけど,最後の航海がこれだとは残念な限り.


かろうじて良かったのは,BIOSのご飯より数段美味しい船の料理人さんのご飯を昼,夜と食べれたことだろうか.



こんなの書いたら,調査に行ったというより,日帰り海上お食事ツアーに行ってきたみたいだな.

仕事らしいことはほとんどしていない上に,手作りプリンとか本当に美味しかったので,8割程度は当たっているけれど.

植物園

土曜日はBermuda Botanical Gardensへ行ってきました.

ここは無料の植物園で,前々から行きたかったところ.



植物園は結構大きいので,中でそこそこの距離を歩かなければいけません.
歩くことにすぐに文句を言いだすような人とは一緒に行ってもつまらなくなるので,歩くのが好きなフィリピン人の友達と予定を合わせて行くことに.


正直,その友達と行ってよかった.

というのも,バスの降りる場所を間違えて,植物園まで結構な距離を歩かなければ行けなかったので.
しかも,土地勘がないため若干道に迷って,進行方向があっているのかどうかわからない心細い状態で歩かなければならなかったりもしたし.

けれど,私も友達も,そういうのも含めて楽しめばいいじゃないという人なので,バスに乗っていたら気付かなかった変な道路や,面白い標識に出会えて楽しい体験でした.



なんのためなのか,どこにからこの道に降りることができるのか,そしてどこにつながっているのかが全く分からなかった,道.
普通の道路の脇にあるのだが,10mくらい深いところを走っていた.




馬の標識とBeachの標識.





さまよっているとなんとか歩いている人を見つけることができて,植物園への道を教えてもらった.

Bermudaの人は歩いて移動することはあまりないので,道を聞くのも一苦労.
車はびゅんびゅん走ってるけど,びゅんびゅんすぎて止められないし.
特に天気のいい日は暑いので,街の中心部を除けば人とすれ違うことは稀なのでご注意を.




やっと見つけた植物園はなんとも気持ちのいいところでした.


春ということもあって,いたるところで花が咲いています.

Bermudaのパンフレットとかでよく使われる,Bird of Paradise.




キスしてみましたが,思いのほか固くて,先が唇に突き刺さってきて,ちょっと血が出たのはここだけの秘密.





花いっぱい.






























他のは名前は分からなかったけど,これは分かった.




バナナの花.
食べられますよ.



大きな木も.
ぶっとい気根(枝や茎から出ていて空中にある根っこ aerial root)が大量にあって,圧倒されました.





面白い庭もありました.
そこはKitchen Gardenという名前で,畑みたいなところです.

なにが面白かったって,実家であるようなイチゴやネギと一緒にパパイアの木がうわっていること.
日本じゃ見ることのない風景で,衝撃的でした.

写真の右奥のがパパイアの木.





凄く気持ちのいい植物園というか,広い公園で,本とビールを持ってきて,ゆったりとしたいなぁと思ってしまうところでした.

ここのすぐ隣には,Bermudaで最大級の病院があって,その日は見ることはありませんでしたが,お散歩がてら花をみたりする患者さんもいるんでしょうね.

早く病気が治りそうな気がします.

ちなみに病院とはいえ,建物の色はBermudaらしいパステルカラー.





また,凄く気持ちのいいところだけあって,結婚式も開かれていました.

天気のいい中,屋外で親族や友達に見守られる中,幸せそうな式でした.





この植物園は特に大々的に飾り付けられているわけではないけれど,色々な植物のある公園といった感じで,どこも押しつけがましいところがなく,私は凄く好きになりました.

色々説明してくれる植物園も刺激的で好きなのですが,リラックスして,来た人が銘々に楽しむことができる空間というのもまた素晴らしいものです.



帰国までにまる1日とって,ビールと本を手にまた訪れたいなと思います.





今から4日間の航海に行ってきます.

これまで本当に良くしてくれたクルーと最後の航海.
楽しんでこようと思います.

調査はもちろんのこと,釣りも.
あとちょっと前までクジラが見えたりしていたらしいので,ホエールウォッチングも.

こういう風に書くとなんだか遊びに行くみたいだけれど,やることはやってきますので.