2010/01/13

文献管理ソフト

研究関連の話が続いてしまいますが,今日は良いソフトを教えてもらい大興奮.




大量に溜まっていく文献を管理しておく文献管理ソフト,みなさんどんなん使っていますか?




私はこれまでRef 2000という日本人が開発したフリーソフトを使っていました.


シンプルだし,軽いし,まぁまぁいいかなと思って使い始めたものの,弱点が沢山.

Google scholarなどから文献情報をサクッとデータとして落としてくれるというアドインソフトがあるのですが,全然働いてくれない...


文献リストとして打ち出す場合も,色々と制約があるようだし...






なんだかなぁと思っていると,ベトナム人の友達が素晴らしいソフトを教えてくれたので,ちょいとレビュー.

使い始めたばかりなので,浅い知識からですが...



教えてもらった文献管理ソフトはMendeley





使い始めた最初の感想は,すごく簡単!ということ.
iTunesのような感じで,初めてでもなんのとまどいもなく入れます.


文献情報の取り込み方は,pdfファイルを指定したフォルダに入れたり,Mendeleyの画面にドラッグ&ドロップするだけで,勝手に取り込んでくれます.

上手に取り込めるpdfファイルだと,KeywordsやReferences,Abstractなんかも勝手に取り込んでくれます.


古い論文などのpdfファイルは読み込めないことも多いですが,タイトルを打ち込めば,Google scholarで検索して情報を入力してくれます.
たまにミスはありますが.それでも十分時間節約になります.


ソフト内でpdfファイルが開けるため,タイトルをManualで打ち込む際も非常に楽です.

また,ソフト内で開いたpdfファイルにメモをつけたり,重要なところに線を引いたりなども出来ます.
これはかなり重宝しそう.



文献リストを作ったり,文中で文献を引用する場合には,WordやOpen Office用のPlug inがあり,ボタンをクリックするだけで,勝手に(Suzuki et al. 20xx)の様に引用してくれ,論文中で引用した文献はこれまたボタン1つでリスト化してくれます.

Formatも100程度収録されているJournalから選ぶことが出来るため,まず問題はなさそうです.





さらに凄いのは,Mendeleyはデスクトップ型(上記の機能はデスクトップ型)とネット上のものがあり,両方が同期するため,何台もPCを持っている場合に,いちいちファイルを移動させることなく,ネット上で自分が登録した文献を読むことが出来ます.



また,ネット上のものはSNSの形態をとっており,他の研究者がどういう論文を読んでいるかなどを見ることが出来ます.

この機能を使えば,研究室内や世界中の知り合いと文献を共有することで,1人で論文を探していくより数倍効率よく論文を知ることが出来ますし,pdf上のメモを見ることで考えの共有も迅速に出来そうです.


SNS上では興味,職歴,学位,賞与,業績などを書く欄があり,海外の研究者と知り合いになるチャンスがあるかもしれません.




昨年,2億円を開発資金に調達したそうで,これから追加されていくProfessional機能は多少のお金が必要になるようですが,基本機能はフリーだと思われます.







このソフトは時間節約になる上に,出先でも文献が確認出来たり,文献への書き込み,知識の共有などの機能もあり,非常に良いのではと思います.


英語のみですが,一部のソフトを除けば英語のみの文献ソフトがほとんどですし,平易な英語ばかりなので短所とはなりえないでしょう.

起動にちょっと時間がかかりますが,開いてしまえば快適.

まだ一部に小さなバグがありますが,ユーザーの意見をかなり取り入れてくれるようなので,どんどん改善されていくと思います(今はβ版ですし).



提灯持ちのような日記になりましたが,久しぶりにソフトで感動したので.


一度お試しあれ.


では.

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