2010/02/10

想像を絶する

嵐第一弾は大したことなく過ぎ去って行きました.

今晩からもう1個でかいのが来るそうですが.



今日,休憩時間にGoogle Earthでお互いの家を登録しておこうみたいなことになって.

ロシア人の友達の家を見ていると,すぐそばに川が.
川の研究をしてきたものとして,「これなんて川?どこにつながってるの?」って聞くのはお約束.

その川はモスクワ川で,ヴォルガ川の支流.
ヴォルガ川は流路延長3690km,流域面積1,350,000km2でカスピ海に注ぐ,ヨーロッパ最大の河川です.ちなみに,日本で最長の信濃川でも367km,流域面積最大の利根川でも16,840km2です.私が研究してきた由良川なんて146km(日本19位),1,882km2(同33位)で,ヴォルガ川からしたら,鼻くそみたいなもん.


これだけでかい川なんだから,さぞかし水源も高いとこにあるんだろうなぁと思って,「ここらへんて山なの?」とヴォルガ川の水源あたりを指しながら聞いてみると...

「山なんて無いよ」と.


Wikipediaで調べてみると,確かに水源は225mという信じられない標高.
由良川の三国岳で959mあるのに.


日本列島の真ん中には山脈が走りまくってるから,ほとんどの川は山から始まるわけで,それが私には当然になっていたわけだ.大陸河川は日本の河川と違うなんてのは,頭ではいっくらでも理解してたつもりでも,実際にはまったく身についていないということが明らかに.三つ子の魂百まで,とはよく言ったものです.

ちなみに,日本の河川は世界の河川と比べてこれくらい急勾配(図は国土交通省のHPより).


赤: 日本の河川; 青: 世界の主な河川




明治時代のお雇い外国人,ヨハニス・デ・レーケが常願寺川を見て,「これは川ではない。滝だ」と言ったとか言わなかったとかいう話があるくらい,日本の河川は急です,



しかし,周りが山じゃないのに川に大量に水が集まってくるのとか,勾配もほとんどないのに川が流れるのがいまいち想像できないなぁ.

人生の中で1度は海外のゆっくり流れる大陸河川で研究をしないことには,それらの河川で行われた研究を真に理解することはありえないんだろう.真に理解していないということは,本質的な部分と批判も賛同もできないということだし,日本での仕事を世界規模に一般化する場合でも大きなハンデになるに違いない.

とりあえず博士過程中に色々頑張って,その後そういうところで仕事にありつけるといいのだけれど.
そのためにも日々,頑張らねば.研究職につくということは,毎日が就活なので.

まぁ,楽しみながらね.

2 件のコメント:

たま子 さんのコメント...

へぇ~河川でもいろいろなんやねぇ。ちなみに私は川に縁があるのか、育った家のまん前は宇治川、今の住まいのまん前は鴨川です。(伏見にも鴨川が流れてる事を住んでから初めて知りました。。。トホホ)
昨日、京大病院で爆発物騒ぎ!病院内にいた人全員が建物外に避難させられ周囲の道路は3時間閉鎖されるという大騒ぎだったそうです。たまたま法務局へ行ってた時に、ヘリコプターが3台くらいやたら旋回してるから「何かなぁ~」と思ってたけど、それこそ鴨川で人でも流されたか・・・と思ってましたが、丸太町くらいの鴨川では人は流されへんか・・・;^^

Kentaro さんのコメント...

河川もほんとに色々です.大陸河川の下流の方なんてほとんどとまっているようなものらしいですからねぇ.しかし,宇治川,鴨川と言えば,ともに淀川水系ですね.琵琶湖湖畔に移り住むことになったりすると,淀川フリークですね.
京大病院のって,ダイナマイトって書いた袋に入った下着だったやつですよね.そんなことして何が楽しいのかと思ってしまいます.

丸太町くらいの鴨川でも流されますよ.深いところはありますし,パニックになると普段ならなんてことないところでも簡単におぼれたりしますので.
といっても,最近の親御さんが子供を川に近付けないように,必要以上に恐れるのは馬鹿げています.事前にそういうことを想定することや,天気などから危険度合を察知できるように教えていくことが大事ですよね.

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